2022年森林立地学会シンポジウム『震災から10年:津波にねばり強い海岸林(もり)づくりの「これまで」と「これから」』

シンポジウム要旨はこちです

 盛況のうちに無事終えることができました。皆さま多数のご参加有り難うございました。

 なお、ご参加くださった方からのご質問に対し、講演者からのお答えをQ&A形式にて掲載致します。

[シンポジウムでのご質問に対するお答え]

 

 

当日の発表につきまして、YouTube動画による閲覧が出来るようになりました。下記からご覧下さい。

[シンポジウム当日の発表動画(YouTube)]

 

 

 2022年森林立地学会シンポジウムのお知らせ テーマ:震災から10年:津波にねばり強い海岸林(もり)づくりの「これまで」と「これから」


 来る3月,東日本大震災から11回目の3.11を迎えます。地震に伴い発生した巨大津波は,太平洋沿岸で,樹木の根返りや幹折れ,流失などを引き起こし,広域に海岸林を壊滅させました。海岸林が担ってきた防風,防潮,飛砂防止などの防災機能とともに,新たに津波被害の軽減機能を備えた海岸林を再生する取り組みが各分野の関係者によって行われています。こうした海岸林再生の取り組みは,海岸砂地に防災林を造ってきた従来の方法とは大きく異なり,盛土による生育基盤の造成を伴うため,さまざまな試行と工夫が積み重ねられ,進められてきました。津波で被災した沿岸部を訪れると,震災からの10年間で,海岸林の再生は大きく進んだことが実感できます。今回のシンポジウムでは,『震災から10年:津波にねばり強い海岸林(もり)づくりの「これまで」と「これから」』と題し,海岸林の再生そのものや,海岸林に関する調査,研究に携わってきた8名の方々にご講演いただき,これまでの取り組みをご紹介いただきます。

日 時:2022年3月26日(土)13:30 ~ 16:00 開催方法:オンライン(最大500名)

参加方法:参加フォームよりお申し込みください

(登録フォームから申し込めなかった方は、下記の連絡先まで直接メールにてお知らせ下さい)

発表テーマ(敬称略)

第一部:津波に“ねばり”強い海岸林づくりへの挑戦

・宮城県名取市における100haの津波被災海岸林再生への挑戦(公益財団法人オイスカ吉田俊通)

・海岸林の生育基盤盛土の硬さが植栽木の根系発達に及ぼす影響(森林総合研究所・野口宏典)

・滞水環境が植栽苗木の根系へもたらす影響(森林総合研究所藤田早紀・野口享太郞、東京大学・丹下健)

・津波防災のため整備された防潮堤のり面における自然再生の取り組み:酸性土壌への植林活動とその後の経過(住友林業株式会社筑波研究所渡辺名月)

第二部:広葉樹導入の可能性とその“根張り”

・秋田県における海岸林への広葉樹導入にむけた取り組み(秋田県林業研究研修センター新田響平)

・西日本における広葉樹海岸林の意義と可能性(森林総合研究所大谷達也)

・防災林として植栽された広葉樹やクロマツの根の発達(森林総合研究所太田敬之)

・土を掘らずに“根張り”を評価:地中レーダーの可能性(名古屋大学谷川東子)

総合討論(コメンテータ:名古屋大学平野恭弘)

問い合わせ先、連絡先: 〒305-8687 茨城県つくば市松の里1 (国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所 立地環境研究領域内 森林立地学会事務局事業担当 山下尚之(森林総合研究所)・渡邉仁志(岐阜県森林研究所) E-mail:ritchi_excursion@ffpri.affrc.go.jp 電話:029-829-8227 FAX:029-874-3720