2026年度森林立地現地研究会
テーマ 『森と水の関わり~長期森林理水試験地の巡検から~(仮)』
第137回日本森林学会に合わせて開催する今回の現地研究会は『森と水の関わり~長期森林理水試験地の巡検から~(仮)』をテーマとして、茨城県常陸太田市・森林総合研究所常陸太田試験地(茨城森林管理署管内堂平国有林)で開催します。
常陸太田試験地では、山林局(現林野庁)による日本初の水源涵養比較試験のため、明治37(1904)年に量水試験区が設置され、明治39(1906)年より水文観測が開始されました。大部分の比較観測は明治45(1912)年に打ち切られた中で、当時広葉樹林内に設置されていた試験区では観測が継続され、大正4(1915)年に広葉樹の皆伐が行われ、大正8(1919)年まで伐採前後の水源涵養比較試験が継続されました。その後、しばらく観測が中断していましたが、昭和55(1980)年に当時の広葉樹林内の試験区と同じ場所に量水堰が再設置され、現在まで流域内各所にて種々の個別水文観測が行われています。
今回の現地研究会では、常陸太田試験地に関する過去から現在までの背景、歴史、試験地概要、既存成果等についての話題提供を予定しております。長期森林理水試験地の現場において、現地調査に関わってきた水文研究者から、森と水の関わりに関する研究の最新の成果も含めたお話を聞くことができる貴重な機会です。森林立地学に関わる皆様の交流・意見交換の場となることを期待しております。多数の皆様のご参加をお待ちしております。
なお、集合時間および見学場所や参加費は、現在検討中です。確定しましたら、森林立地学会ホームページに掲載するとともに、メーリングリストでもご案内いたします。
日時:2026年3月19日(木)8:00 ~ 17:00(予定)
場所:森林総合研究所常陸太田試験地(茨城森林管理署管内堂平国有林118林班内)
募集人数:最大40名程度(大型バス1台の予定)
行程:検討中
コーディネーター・講師(敬称略):小田智基・岩上翔(森林総合研究所森林防災研究領域)
参加費:未定(一般 5~6000円程度、学生・PD割引あり)
装備等:雨具・長靴等をご準備ください(雨天決行・荒天中止)
申込方法:2026年1月末頃を目途に森林立地学会ホームページに掲示
問い合わせ先:
森林立地学会事業担当
渡邉仁志(岐阜県森林研究所)
小野賢二(森林研究・整備機構森林総合研究所東北支所)
E-mail:ritchi_excursion@ffpri.affrc.go.jp
電話:019-641-2150 (森林総合研究所東北支所)
FAX:019-641-6747
〒020-0123 岩手県盛岡市下厨川字鍋屋敷92-25
(国研)森林研究・整備機構森林総合研究所 東北支所 森林立地学会事業担当




