森林立地56(2),75~79 2015

Jpn J For Environ 56(2), 75-79, 2015

曲率と傾斜による立体図法(CS立体図)を用いた地形判読

戸田堅一郎

長野県林業総合センター

地形判読を容易にすることを目的として,数値標高モデルを用いた新たな立体図法(CS立体図)を開発した。CS 立体図は,GISソフトを用いて標高値から傾斜と曲率を計算し,異なる色調で彩色し重ねて透過処理することにより作製する。山地崩壊危険地の予測を行う場合は,小縮尺と大縮尺のCS立体図を用意し,巨視的視点と微視的視点から地形判読を行うと,より的確な判断が可能になる。CS立体図を用いて地形判読を行い,現地調査を行うことで,山地崩壊危険地の予測精度と調査効率の向上が期待できる。

キーワード: CS立体図,地形判読,崩壊危険地予測,DEM