森林立地学会誌 森林立地50(2), 2008, 175〜177
Jpn.J.For.Environment 50(2), 175−177 2008
FDA(フルオレセイン・ジアセテート)加水分解活性を用いた
有機物中の微生物活性の簡易測定
市川貴大*・市川明日香*・浦川梨恵子**
*とちぎ農林倶楽部・**東京農工大学大学院農学府
迅速,簡易であるFDA加水分解活性法を用いた微生物活性の測定について,土壌のみならず有機物でも測定可能であるかどうかを検討した。その結果,市川ら(2002)の方法により有機物量を変化させて490nmでの吸光度(A490)を測定したところ,原点を通る直線で回帰された。したがって,市川ら(2002)の方法は土壌のみならず有機物も測定可能であることが明らかにされた。また,490nmでの吸光度(A490)は微生物バイオマス炭素量も概ね反映していた。